2019年12月20日

以一言 生涯守べきこと ありや それ恕ならんか

中村哲さん追悼
一日好きな言葉はと言って書いてもらったのが「以一言 生涯守るべきこと ありや
それ恕ならんか」であった。

一生実行にあたいする一言は何か、という問いに、師が恕(おもいやり)だろうね」
と答えた論語の一節だ、中村さんの生き方はまさにこの言葉どおりだった。

干ばつと内戦で荒れた土地に緑を取り戻す長年のかんがい事業では、何度も厳しい
場面に直面しながらとどまった。

「60数万人の生活を保障するための仕事をしていて、『きついです、もう帰ります』
なんて言えない。ここで引き下がれば男がすたる。昔なら切腹する惨殺されたでしょうね」。
古きを尊ぶ九州の家庭で論語を学んで育ったという九州男児は、人として守るべき道を重んじた。

12月4日中村哲さんはアフガニスタン東部のジャララバードで銃撃されて死去。73歳 福岡県出身。


タグ :中村哲論語

同じカテゴリー(論語)の記事
孔子清心堂
孔子清心堂(2016-05-10 11:23)


Posted by 高橋進 at 15:40│Comments(0)論語書籍
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。